澤田研二新聞2008: 【K-PERSON】沢田研二訪問 ~ 初在巨蛋演唱迎花甲 現在也搖滾


No. 65

還暦迎えて初ドーム 今もロック /
【K-PERSON】沢田研二(2008年10月26日紙面掲載)

2008/11/07 神奈川新聞の連載
【K-PERSON】 沢田 研二(2008年10月26日紙面掲載)
2009年10月26日 神奈川新聞> ニュース> 連載

還暦迎えて初ドーム 今もロック

約八十曲、休憩込みで六時間半。ザ・タイガース時代から現在までの楽曲を集め、今冬、東京と大阪で初のドーム公演に臨む。タイトルは「人間60年・ジュリー祭り」。そう、ジュリーが還暦を迎えたのだ。

六十までやれば偉いと言われる、と思いながらやってきた」と笑いつつも「ずっと歌い続けているうちにここまで来ていた、ということなんですよね」と淡々としている。いわく「あくせくしていない」。

デビュー当初、メンバーが日本一を掲げ熱くなっていた傍らで「そんな簡単なもんやないで」と冷めていた。が、実現した。不可能が可能になった―そう述懐する希有(けう)な経験をしたからこそ、後にソロとして再び歌謡界のど真ん中に立つことになっても「欲はなかった」のだという。

四十代、五十代のころ、曲の売れ行きに悩んだときも「自分の好きなことをやろう、売れんでええんやから」と割り切った。「何が好きなのかといえばライブだ。それなら、ライブをやるためにアルバムを作りゃいい」。それからは、自身のプロデュースで新譜を毎年欠かさず発表してきた。現役である証しだ。

原点はロックンロール。新アルバムの題名でもある。「僕がジャズ喫茶で始めたころは、ティーンエージの音楽だから大人になって歌うてたらあかんねやで、と言われてた」。それを否定せず受け継いでくれた若い世代がいたからこそ、今も歌っていられる、との思いがある。

そのアルバムの九曲目に据えたのは、自ら作詞した「我が窮状」。暗喩(あんゆ)を含んだ“キュウジョウ”(九条)の響きに、よって立つ「基盤」の重みをそっと語らせた。「誰か言わないかなぁ、と期待する人はいっぱいいる。僕がそうであるように。変えてほしくない、ということです

四十年を超すキャリアだが「僕は何も偉くない。選んでもらっているだけなんです」。だから今も、ドームがお客で埋まるよう願掛けして、好きな酒を断っている。では、ここまで続けられた原動力は-。「へこたれないぞ、という自信はありましたね。売れる自信はなかったけど」。目にグッと力がこもった一瞬。照れ笑いが、すぐにそれを隠した。

★記者の一言★
記者は緊張していた。やや舞い上がってもいた。東京・青山のホテル。対面した沢田さんは言葉を選び、ときにはにかみながら、丁寧に語ってくれた。

楽曲について聞いた。「思いは歌詞にしているわけで…」。事細かに解説しても、すべての人には分かってもらえない―。テレビというマスな世界に身を置いた人の結論だ。でも、ちゃんとフォローしてくれた。「六十歳になったら言ってもいいことがあると思うんですよ」。「我が窮状」はつまり、そういうことなのだろう。

団塊世代だが、そう呼ばれることには「僕は気に入りませんね」ときっぱり。「ひとからげに言いますけど、そうじゃない人もいるわけで」。年を重ねたジュリーのかっこよさ、ここに垣間見た。

★お気に入り★
ずっと仕事のことしか考えてないから」。インタビュー中、さらりと話した沢田さん。毎年出演している音楽劇は「(歌手と俳優を)行ったり来たりするのがいいですね。舞台が終わって久々に歌うとすごく新鮮で

とはいえ、オフには横浜スタジアムに足を運ぶこともある野球好き。古くからの阪神ファンだ。「阪神戦は切符取れないんですよねえ。ジャイアンツ戦なら取れるんですが

★経歴★
さわだ・けんじ
歌手、俳優。1948年鳥取生まれ、京都で育つ。横浜市在住。
ザ・タイガースのリードボーカルとして67年に「僕のマリー」でデビュー。71年からのソロ活動でも「勝手にしやがれ」「時の過ぎゆくままに」「TOKIO」などヒット曲多数。
5月に新アルバム「ROCK’N ROLL MARCH」を発売。東京ドーム公演は12月3日午後3時開演。問い合わせはディスクガレージ電話0180(99)3111。

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